上手く行くも何も、私と彼はもう終わっている。
この先、上手く行く事なんて無いのに。
待ってていいと言えば、彼は永遠に待つ事になる。
私は何て答えたらいいの?
「俺はずっと小町を見て来た。仕事熱心な所も部下想いの所も。それに、恋愛に対して流されないで自分を持ってる所も。俺はそんな全部の小町が好きだ」
「っ………」
何でだろう。
好きな人からは『好き』とは言って貰えないのに、それ以外の人からは言って貰えるだなんて。
待ち焦がれていた台詞を言われて、思わず涙が溢れていた。
嬉しい?
切ない?
ううん、違う。
嬉しい筈なのに、満たされなくて苦しいんだ。
彼から………麻生さんから『好き』と言われない限り、私の心は満たされない。
「ごっ……めん。やっぱり、無理だよっ」
「どうしても?」
「…………ん」
「そんなに好きなのかよっ」
「…………ん」
「ったく!何者だよ、そいつ。こんなイイ女を泣かしやがって」
「………ごめんね」
「そいつに飽きたら、俺んとこに来い。とりあえず、暫くはフリーでいてやるから」
「フフッ、……ありがと」
「もう泣くな。美人が台無しだぞ?」
「美人じゃないもん」
「バーカ。お前はすっげぇ美人だよ」
乱暴にジャケットの袖で涙を拭って、頭をワシャワシャと撫で上げた。
麻生さんに出逢う前に相場から告白されてたら、何かが違っていたのかな……?



