「私は………麻生さんの何ですか?」
「はっ?」
「私のこと、…………好きですか?」
「ッ?!////」
私の問い掛けに顔を逸らした彼。
一瞬だったけど、照れた表情は汲み取れた。
だけど、私はそんな態度じゃなくて、もっと明確な態度で示して貰いたい。
我が儘かしら?
だけど、抱き締めるくらいの行動じゃ、私の心は満たされない。
私は高校生じゃない。
年齢的にも現実的な言葉と態度で示して貰わないと……。
だって、そうじゃなければ………私の初めてはあげられない。
例え、私が好き過ぎて貴方以外、周りが見えなくなったとしても。
初めてをあげる人は………最初で最後の人だと決めているから。
今すぐにも彼に触れたいし、抱き締めて貰いたい。
だけど、なけなしのプライドがそれをセーブする。
私がもっと若かったら、もう少し柔軟な考えだったかもしれない。
だけど、これが現実。
“重い女”だと思われたかもしれない。
“面倒臭い女”だと思われただろう。
だけど、こればかりは譲れない。
私の想いに応えて貰えないなら、私はこれ以上、貴方を好きにはなれない。
例え、………手遅れだとしても。
彼は顔を背けたまま。
室内にテレビのスピーカーから漏れ出す音以外聞こえて来ない。
私は彼の言葉をじっと待ってみたが、数分しても答えを聞き出す事は出来なかった。



