昼食を済ませ、2人でのんびりDVD鑑賞。
私が淹れた珈琲を美味しそうに飲んでくれる。
ただそれだけで心が満たされてゆく。
だけど―――――
「あの、麻生さん」
「ん?」
「変な事を聞いてもいいですか?」
「何だ、変な事って……?」
「えっと、その………」
「ん?」
聞きたいのに上手く言葉に出来ない。
何て聞いたらいいのかしら?
『私達って、どんな関係ですか?』
『私はあなたの彼女だと思っていいんですよね?』
『麻生さんは、私が好きですか?』
私は彼に『大好き』だと告白した。
あの時、彼は『3年前に一目惚れした』とは言ったけど、『付き合おう』とは言ってない。
勿論、『好きだ』とも言われてない。
合鍵も貰ってるし、何度もデートをしてる。
だけど、ハッキリと彼から言われてない。
今までの彼の言動と、碧さんから聞かされた彼の性格から察するに、きっと明確な言葉は言って貰えない気がする。
だけど、私1人『恋人』気分でいても、彼がただの『遊び相手』だと思っているなら、この関係は早々に踏ん切りをつけた方がいい気がする。
“30歳”という年齢がそう思わせるのか。
“好き”の気持ちが大きくなりすぎて、手遅れになる前に……と思わせるのか。
言える事は、この関係にけじめをつけたいという事。
彼が真っ直ぐ見つめる中、私はありったけの勇気を振り絞って………。



