昼食は簡単にナポリタンとスープ、それと生野菜を切って盛っただけのグリーンサラダ。
だけど、好きな人と食べるご飯は格別美味しい。
なのに―――――。
「これ、中身……何?」
「え?」
「なんか、得体の知れないもん入れてねぇよな?」
「はっ?い、入れるワケないじゃないっ!!」
私が作ったスープにケチをつけ始めた。
まぁ、実際、時間が無かったから急場凌ぎで本当に簡単に作ったモノだけど。
だけど、味見はしっかりしてるし、志帆ちゃんには好評のスープなのに!!
「嫌なら飲まなくて結構です!!」
「あっ、いや、別にそういう訳じゃ……」
前の私なら何も言い返せなかったかもしれない。
実際、倍返しに遭う事を覚悟して今も言い返したし。
だけど、何でかなぁ?
碧さんに教わったのもあるかもしれないけど……。
ちょっとくらい言い返しても大丈夫な気がして来たんだよね。
お互いに言いたい事を言い合って、それでお互いの距離を縮めて行ったらいいと思うようになった。
「市販のシチューの素を牛乳で伸ばしてあります」
「それだけ?」
「後は水と………隠し味もちょっと」
「へぇ~。何だか、懐かしい味がした」
「えっ?」
「小学校の給食で食べたような味って言うのか?なんか、そんな味がする」
なるほどね~。
不思議な味がしたって訳か。
それならそうと言ってくれればいいのに。
本当に分かり辛い人だよ。



