How much?!



「お茶、私が淹れますね」

「お願いしてもいいですか?少しお腹が張ってて」

「もしかして、私を追いかけたから?」

「ううん、その前から。階段を上ったあたりから張り出してて」

「では、尚の事休んで下さい」

「ありがとう。じゃあ、お言葉に甘えてそうさせて貰おうかしら」


柔らかい笑みを浮かべた妹さん。

綺麗な瞳が彼に似ている。


私は買って来た材料を冷蔵庫に入れ、お茶を淹れた。

桜餅をお皿に乗せ、お茶と共にリビングへ運ぶと。


「私は樋口 碧(みどり)。兄とは2つ違いだから、小町さんとは同じ歳。一昨年に結婚して、今はこの通り、妊娠8カ月のママ見習いです」


大きなお腹にそっと手を当てる彼女。

とても倖せそうに微笑んだ。


「あの、お兄さんが私の話をしたんですか?」

「えぇ。したというより、ずーっとしてますよ♪」

「えっ?!」


碧さんの言葉に固まった。

“ずーっと”って?


湯飲み茶わんを手にして小首を傾げると、


「今から話す事は、絶対兄には内緒ね?」

「え?」


小悪魔的な微笑みを浮かべる碧さんは、ソファの横に置いてある袋を差し出した。


「今日はこれを届けに来ただけなの」


差し出された袋の中をそっと覗くと、綺麗なライムグリーン色したボトルが入っていた。

見るからにシャンプー類のポンプ式ボトル。

これを………わざわざ?

ますます腑に落ちない私に、