志帆ちゃんは箸でブスッとエビチリを一刺し。
だけど、彼女の愛情が感じられるから嬉しくて仕方ない。
「ありがと、志帆ちゃん♪」
ニッコリ笑顔を向けると、エビチリをパクッと頬張って顔を背けてしまった。
ホント、ツンデレ志帆ちゃんは可愛すぎるんだから。
ある意味、麻生さんに嫉妬して機嫌が悪かったらしい。
そんな風に思って貰えるなんて、私は倖せ者だ。
皆川さんが志帆ちゃんを悲しませたら、絶対許さないんだから!!
「これからどうするんですか~?」
「う~ん、そこなんだよねぇ~。彼の誤解を解きたい所だけど、それって、彼の素の部分を知ってるって言うのと同じだし。そんな事を言えば、尚更天邪鬼な性格が裏目に出る気がするんだよね~」
「……そうですね」
「他に方法って無いかなぁ?」
「う~ん、無い事には無いんですが………先輩的にはかなり勇気が要りますよ~?」
「えっ、どんな感じに?」
志帆ちゃんはエビチリを食べ終え、お茶を口にした。
「誤解は………解かなくてもいいと思います」
「え?」
「誤解は解かずしても、彼の気持ちが先輩に向けられたらいいんですよね~?」
「うっ………ん………。そんなこと、出来る~?」
「………出来ます」
「どうやって?」
「先輩が、…………麻生さんに好きだって言えば済む事ですよ」
「ッ?!」
志帆ちゃんの言う通りだ。
私の気持ちを伝えたら、きっと彼だって少しくらいは心の内を見せてくれるに違いない。
ストレートに全てを見せてくれなくても、徐々に反応を示してくれれば……。
だけど、それって………。
「それはいわゆる………私の負けって事だよね」
「……………そうなりますね」



