その日の夜、私はベッドの上で正座をして……彼に電話を掛けた。
彼の反応が気になっていたのに、掛けてみれば意外とすんなり会話が弾む。
久しぶりの会話なのに、何故だろう?
一先ず、彼を誘い出す事は出来た。
後は、彼に会って………確かめるだけ。
この気持ちが何なのか――――。
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誕生日当日。
彼との待ち合わせ場所へ向かう為に身支度を施す。
ドレッサーの前で全身を隈なくチェックする。
……大丈夫だよね?
以前に彼からメールで送られて来た好みのコーデに仕上げた。
そして、気合を入れて待ち合わせ場所へと向かった。
約束の時間になると、見慣れた車がハザードランプを点灯させ路肩に停車した。
私は無意識に駆け寄って、助手席の窓を叩いた。
そんな私に気付いた彼、すぐさまドアを開けてくれた。
相変わらず見た目は完璧。
隙が無いくらいにカッコ良くて、すっかり記憶されている柑橘系の香りを感じて、緊張が幾分か和らいだ。
私達は食事をしてから映画を見る事になった。
映画館の隣りにあるレストランで夕食をとり、21時10分上映開始の映画をチョイスした。
映画が始まり数分が経つと徐に彼が私の耳元で呟いた。
「小町、コートを着てろ」
「え?」
「いいから、着てろ」
彼の言う通りコートを羽織ると、空いた膝元に彼のコートが掛けられた。
……寒さ対策をしてくれたようだ。
何気ない事なのかもしれないけど、私達は恋人同士じゃない。
そんな彼に視線を向けると、



