「これ、やるよ」
「えっ……?」
俺の行動に驚く彼女の手のひらに、ちょっと強引にそれを乗せた。
驚愕の表情で手元の箱に釘付けの彼女。
硬直している彼女の髪を優しく撫で……。
「お誕生日おめでとう」
意外にもすんなりと言葉が溢れていた。
プレゼントを取り出すまではどうにかなりそうなくらい緊張したが、手渡してしまえば自然と言葉は付いてくるものらしい。
彼女は金縛りにでも遭ったかのようにピクリとも動かずにいる。
「何だよ、要らねぇーのか?」
「え、あっ、いっ、要りますっ!」
「フッ」
「ホントに私が戴いていいんですか?」
「俺が持っててもガラクタにしかならない」
「………ありがとうございますっ!凄く嬉しいですっ!!」
「あっそ」
嬉しそうに微笑まれると、どう反応していいのか分からない。
返す言葉も見つからず、結局無愛想に相槌を打ってしまった。
照れた顔を見られたくなくて、無意識に顔を逸らすと………。
「開けてもいいですか?」
「好きにしろ」
彼女の反応を直視する勇気が無い。
どんな反応を示すのか気になって、心臓が破裂しそうだ。
カサカサとラッピングを解く音が耳につき、更に心臓が早鐘を打つ。
「わっ、可愛いピアス!!」
「…………気に入ったか?」
「はいっ!とっても♪ライト点けても良いですか?」
「あぁ、ちょっと待ってろ」
彼女の要望に応えるようにルームランプを点けると……。



