入学式も終わり季節は夏。
「ねぇー」
ふと顔をあげてみるとチャライ連中が3人。
「うっわー!!ちょー可愛いじゃん!!」
「だから言っただろ」
自慢気に言う金髪。
「やっばータイプかも」
とかニヤニヤしながら会話してる。
「えっ…あの…。」
「わ!!声まで可愛い」
え…。
「ねぇねぇちょっと遊ばない?」
と金髪が口を開いた瞬間手を捕まれた。
「す…すみません待ってる人がいて…。」
「えー関係ない関係ない!!いこっ♪」
なんなんだー!!
人待ってるって言ったじゃん!!誰か助けてー…。
その瞬間捕まれている逆の手を引っ張られた
「きゃっ…。」
振り替えって見ると茶髪で鼻が高くて目が二重で
すごくイケメンな人が…。これは夢?
「おい、嫌がってんじゃねぇか」
「誰だお前。関係ねぇじゃん!!なぁ?」
なんであたしに訪ねるの!?
「俺こいつの彼氏なんだけど、はなせよ」
はい!?まってまってなんであなたがあたしの
彼氏になってんの!?
しかもすごく顔怖いよ…?
「な、なーんだ彼氏もちだったんだー…。
残念だなぁ…。行こうぜ」
そう言ってあたしの手を話して何処かにいってしまった。
「あ…あの…。」
「ん?」
いやいやいや!!ん?じゃないでしょ!!誰ですか!!
まず彼氏って…。
困ってるのがわかったのか
「あ!!ごめんね!!急に何?って思ったよね。」
「は、はい」
「困ってたみたいだからさ。なんかほっとけなくて」
「す、すみません…。」
「いやいやとんでもないw俺が勝手にしたことだし」
優しすぎだしイケメンだし何者!?
そんなことを考えてたらイケメンさんがポケットから
何かを出してきた。
「これ!なんならメールして!!キミとは何か気が合いそう」
急いでるのかそう言って去ってしまった。

日もくれて夜になり家に帰った。
あたしの家はマンション。マンションといっても
ボロボロではない普通にキレイなマンションだ。
早速メールをしてみた。
「あんなメールでよかったかなぁ…。」
って何考えてんだぁー!!
これじゃカレカノみたいじゃん!!
━ピロリン♪
きた!!
急いで開いてみると
☆メールありがとう!!あれから大丈夫だった?
何かあったら電話してねすぐ行くから!!
「すぐ行くからって!!付き合ってないのに
そんなことできないでしょ!!」
思わず口に出してしまった。
その時…。
━コンコン
「はーい」
今、夜の11時だよ?誰だろ…。
そう考えながらも扉の前へ。
━ガチャ
扉を開いた時目に飛び込んできたのは茶髪のイケメンさん
え!?なんで!?なんでここにイケメンさんがいるの???
もしかして…。あの紙にGPSつけてたとか!?んゃありえんだろ!!
とかバカな事を考えていたら。
「こんばんわ、もしかして今日ナンパされてた可愛い子?」
「か、可愛い子だなんて…。」
って!!今気づいたけど…。さっきまでメールしてたんだよ!?
何この展開!!
「俺さ、今年なってここに引っ越してきたんだ。だからちょっと近所の人に挨拶しようと思って回ってたんだ。」
そ、そういうことか…。びっくりしたー…。
安心してたらそれを察知したのか
「なに?もしかして何かつけられてたと思った?」
とニヤニヤしながら言うイケメンさん。
「え!!いや…。えっと…。」
「図星。俺そんなふうに見られてたんだー」
ちょっとふてくされて言うイケメンさん。
何か気づついたウサギさんみたい…。
そんな会話をしていると
「あっちぃーなー!!お?友達?」
お、お姉ちゃん!!なんて格好してるの!!
凄い服装で出てきたのはあたしのお姉ちゃん…。
「もー!!暑いのはわかるけどちゃんと服着て!!」
「ん?服着てんじゃーん。てか虫入るからそこ閉めろ。」
もーほんとお姉ちゃんって女の子なの?って思いたくなる…。
あ!!イケメンさん!!!!
振り替えるとイケメンさんの顔が…。
「す、すいません!!どーぞ上がってください!!!!」
焦りながら言うとイケメンさんがニコッっと笑って
「んじゃ遠慮なく。おじゃましまーす」
わわわわわわわ笑ったーーーーー!!
どどどどうしよ!!心臓がぁぁぁああ…。
「何赤くなってんだよ」
振り替えると。
お、お姉ちゃん!?
「も!!赤くなってないから!!」
ほんとお姉ちゃんってば何でもお見通しなんだから…。
「あの子あたしがもらっちゃおーかなー。」
はぁい!?
あたしの顔を除き混むようにして言ってきた。
「な、なに?」
「上がらしたんだからちゃんとしろよ♪」
なんだろ。気のせいかな?♪ついてなかった?
まぁいーや。
「あ!!あたしのへやこっちです。」
部屋に案内した。