「返せるもんなら、
返してぇよこっちだってな。
お前とキスしたなんて消したいわ」



「ちょっと先輩。それはひどいですよ。
由美のファーストキス奪っといて。
羨ましい限りですよ」



「石田、勝手に話入ってくんな。
それに奪ってないし、羨ましいとかねぇ。
石田に返したいくらいだ……」



「なら、返してもらいます」


と、たっくんは輝に近づき……




キスをした。




「……え?」



その場にいた全員、固まったことだろう。



「じゃあ、返してもらいましたから。
いこう、由美」



「うん♪」


2人とも笑顔で立ち去って行ってしまった。