[美咲side]


数日後。


今日は朝から雨が降っていたので、

久々に学校の食堂で、

輝と優里と大地くんでご飯中。



「美咲ちゃんよかったね~。
輝くん奪われなくて」



「その子、1年の男と付き合ってんだって?
輝のすぐ後にそいつ選んだって、
ちょっとした噂になってたよ」



「うん。由美ちゃんとたっくん、
付き合い始めたんだよ。
由美ちゃんは、
輝をヒーローと勘違いしただけで、
実質的に、2人は両想いだったのかな?」


由美ちゃんのヒーロー=たっくん


これがほんとは正しいのだ。



「何が勘違いだよ。
あんなに俺に付きまとっといて……
それに俺はキスされたんだからな!?」


そうだった……。


「あ~あ。また美咲に、
キスで消毒してもらわないとダメかも」



「ちょっちょっと//」


隣にいる輝の口を急いで抑える。