……はずの手を、掴んでいた。
「たっ……たっくん?」
「大丈夫、由美?」
「う、うん……どうして?」
「ちょうど、
階段を降りていく時に見えたんだ。
間に合ってよかった……」
たっくんが、
由美ちゃんを助けてくれたおかげで、
由美ちゃんは殴られずにすんだみたい。
よかった~……。
「おい美咲っ大丈夫か!?」
「わぁっ輝!?」
輝もどうしてここに?
「俺も石田と一緒にいたんだけど、
石田が『由美と美咲先輩がっ』
なんて言って走って行ったから……」
輝はハアハア言い、息を整えている。
輝、急いできてくれたんだ。
「ありがとう、輝」
嬉しい。

