「……」
「あ、美咲先輩玉子焼きあげますっ」
「わぁありがと～」
玉子焼き♪
「……お前ら、仲良くなってねぇ？」
「そうかな？」
「そうですか？」
いつの間にか
由美ちゃん呼びになってるしね……。
「まぁ、
仲良くすることに問題はねぇけど……」
「由美ちゃん、
輝のこと以外ではいい子だと思う」
ちゃんと挨拶してくれるし、
ある程度礼儀正しい。
「でも私、
輝先輩諦めるつもりはありませんよ？」
「そろそろ諦めてよ。
もう１週間だよ」
何で折れないんだ……。
「俺は美咲しか好きになんねぇから。
諦めろ」
「そんな一途な輝先輩も
かっこいいと思います！」
この１週間で、
輝が何を言っても効果がないとわかった。
