「美咲、トイレにいなかった」
「ど、どこ行ったんだろう……迷子!?」
どうしようっ
叔母さんにどう説明すれば……!
「とりあえず迷子センターかなにかに……」
「そんなもんねぇよ」
「輝はあっち探して!私はこっち探「待て」
あ~どうすればいいのっ
「待て美咲落ち着け!ケータイっ」
「えっ!?」
「ケータイで連絡とればいいだろ」
「あ……」
そうだ。
輝くん、ケータイ持ってたんだった。
「年上なんだからしっかりしろよ」
「うっ……すいません」
情けない私……
そうと決まれば輝くんに電話しなきゃっ
プルル……
『……はい』
「輝くん!?今どこにいるの?」
『どこだろここ……入口近くかな』
「わかった!そこで待っててね。すぐ行くからっ」
よかった~輝くんに何もなくて……。
「輝くん、入口近くにいるって。急ごう」
「たく、人騒がせなんだよ……」
そんなことを言いながら、輝も安心していた。