「輝くんが甚平着てるのみて、私も浴衣着てみようかな~なんて。1人でやってたら苦戦しちゃって」


なるほど、それで遅かったのか。



「へ、変じゃないかな?」



「あ、あぁ……いいんじゃね?」


可愛すぎてまともに見てられねぇっての。



「良かった~。あ、輝ちょっと待って、タオル」



「おう、ありがとう」


美咲からタオルを受け取ろうと手を伸ばす。



「動かないで」



「え?」


美咲はちょっと背伸びをして、俺の顔を優しく拭く。




「なっ、みさ……//」



「うん?なに?」



首をかしげる美咲にもう限界がきた。



「わぁっ……」


俺は美咲を抱きしめた。



「あー無理」



「な、何が無理なの?」



「お前可愛すぎだから//直視出来ねぇよ……//」



「へぇ!?あ、ありがと……//」


美咲の顔が赤くなる。


いや、俺の方が今絶対赤いけど。



抱きしめてると、美咲からいい匂いがしてくる。


俺は理性を抑えて、美咲から離れる。



「「……//」」


無言が続く……





「ねぇ、まだ~?」



わけもなく、輝が俺たちの間に割って入ってきた。