[輝side]


夕方6時ごろ。

まだまだ外は明るかった。



「美咲お゛~ぞ~い゛~」

輝は扇風機に向かって言う。



まぁたしかに遅い。


女ってのは大変だな~。



「早く遊びたい~!」



「外にある水鉄砲ででも遊んでろよ」


この間、久々に見つけたとかで美咲が遊んでたやつだけど。



輝は水鉄砲を持って、俺のそばに立つ。


「……えいっ」



「っ!!ちょ、何俺にかけてっ……」



「ははっ輝の顔びっしょり~」


このイタズラ小僧め……。


ここはリビングだっつーの!



「あのな~っ「ごめんごめんっおまたせ!」


輝に少しだけ怒ろうとしたら、美咲が入ってきた。



「……っ///」


俺は言葉が出なかった。



「あれ、何で輝の顔濡れてるの?大丈夫?」


と言って、俺の顔を覗き込む。



「だ、大丈夫」



俺の目の前にいる美咲が、いつもと違う。



何でか浴衣着てるし。


白い生地に、桜柄の浴衣。


髪の毛は、いつもは下ろしてるのに、

浴衣に合わせてアップにしてるし。



可愛すぎじゃね//!?