「……」
「おいどうしたー?もう終わったぞ」
「もう1回だ!!」
「何度やっても同じだろうけど」
「うるさいもう1回!」
10回中、輝くんはいまだ0勝。
このやり取りが何回も続いてる……。
「輝、大人げない……」
「勝負を仕掛けてきたのはコイツだからなー。俺は手加減なんてしねぇよ」
子ども相手になんてやつ……。
「……輝さいてー」
「はぁ?今なんて言った?」
「隙あり!!」
「あ……」
画面には、輝のキャラにLOSEという文字。
「よっしゃーっ勝った勝った勝った!」
「おめでとう輝くん♪」
「美咲~俺すごいだろっ」
「すごいすごい」
無邪気に喜んでる輝くん可愛いな~。
「俺が後ろ向いてる時に倒すなんて、
お前も意地汚いな」
「負けたのにうるせぇな」
「俺に何回も負けてただろ!?
1回勝ったくらいでな~……」
「ありがとう輝、なかなか楽しかった」
輝くんはとびきりの笑顔を輝に向ける。
「なっ……別に」
あれ……輝、輝くんにお礼を言われて照れてる?
「輝、照れて「照れてねぇよ!!てかなかなかってなんだよ。すごく楽しかったですだろこのやろ」
「い、いてぇっ、ちょっとやめろバカっ」
「生意気なお前には頭グリグリだ~」
「やめろーっ」
何か2人でじゃれあい始めちゃった。
輝も輝くんも楽しそう。
仲良くなってくれてなによりかな♪
……ちょっと私も混ざりたいな~なんて。
「美咲」
輝が私の名前を呼ぶ。
「うん?」
「1人寂しそうにしてんじゃねぇよ。こっちこい」
「そ……そんなことないもんっ」
そんなことあったりする。
輝にはお見通しだね。

