お昼を食べて、あっという間に午後になった。



__ピンポーン


きたか……。



「輝?緊張してるの?」



「はぁ?別にしてねぇし
とっとと開けて来いよ」



「はいはい」



美咲の親戚の子だし、

下手なことは出来ない。



めちゃくちゃやさし~いお兄ちゃんでいくか。


てか俺は元から優しいしな。


いつも通りの俺でいればいいんだ。


俺で「輝、いい加減来てよ」



「おう……」


どんな子どもだろうが、

面倒みてやろうじゃねぇかっ



__ガチャ



「おまたせ「美咲ーーーー!」



「わぁっ……」



「会いたかった美咲っ
元気だった!?……って、誰だそこの男?」



美咲に飛びついた子どもが、俺を指さす。



「こんにちは」


俺の中では、とびきりの笑顔で挨拶をした。



「胡散臭い笑顔……」


イラっ


誰が胡散臭い笑顔だよ。



「俺は、高橋「ねぇ、美咲。いつから家政婦雇ったの?」



「って、話聞けよ!家政婦じゃねぇしっ」



「私の……彼氏だよ//」



そうだそうだ。


まいったかクソガキ。



「はぁ……この男が?」



「うん」



「ありえない……美咲と結婚するのは俺だろ?」



「はぁ!?」
「えっ!?」



とんでもない発言が聞こえたぞ?!




「ガキが何言って「俺は昔に約束したんだ。
お前には負けない」



「お前って……年上はもっと敬えっ」



「敵に敬う必要なんてない。
俺の美咲をとるなよ」



「俺の美咲ってな、
悪いが、俺と美咲は愛し合ってんだよ~」


残念だったな~。

子どもに恋愛なんて早い。


「へったかだか数カ月だろ。
美咲に彼氏が出来たなんて春休みは聞かなかったし。
そんな薄っぺらい愛情なんて、すぐ冷める」



「なんだと……?やんのかクソガキ」


妙に真面目な回答するな。


頭ゴリゴリしてやろうか……。



「やれるもんならやってみろ単細胞っ」



こうなりゃくすぐりで黙らせたろうかっ