[美咲side]


「あつ~い……」



「たく、こんな暑い中全力疾走しやがって」



「だって怒られるかと思ったから」


輝に何とか捕まらないように走ったけど、

途中で追いかけてきてた輝に捕まったのだ。



「追いかけてきてやったんだから、
冷たいもんおごれ」


なんて言われて、只今カフェにいます……。


私は追いかけてくれなんて言ってないんだけど……

そんなこと言ったって通用しないか。


仕方ないな~。


「〇〇〇円になります」



「は~い「じゃあこれで」


私がお札を出そうとしたら、

横から出てきた手。


「え?」



「〇〇円のお返しで~す」



「どうも」


そうして飲み物を持っていく輝。



「え、輝!私におごれって……」



「冗談にきまってんだろ。
暑くてイライラしたから言ってみた」



「も~う。
それより、逆に私の方が奢ってもらっちゃってる」



「そんなん気にするな。
汗かいてるやつはこれでも飲んどけ」


と、頼んだジュースを額に当てれてる。



「冷たっ」



「ちゃんと水分補給しとけよな」



「うん、ありがとう!」


口では悪く言うけど、

こうやってしてくれるところとか

すごい優しいなと思う。