この話、輝にしてみよ~。


私のこと、

バカは風邪引かないとか言ってたし……


私だって、風邪引いてるんだからっ



「おはよ~」



「あ、輝おはよう」


ちょうど輝が起きてきた。



「もう大丈夫なのか?」



「うん、ちょっと喉痛いけど、
ホットレモネード飲めば大丈夫っ」



「そっか、なら良かった。
美咲の回復力はすごいな」



「私もこんなに早く良くなるなんて思ってなかった」


自分の回復力にびっくり。



「ありがとう輝。看病してくれて」



「いーえ」



私はリビングに行って、

ホットレモネードを作り始める。



「何作るの?」



「ホットレモネードだよ」



「へぇ~」


お母さんが作ってたのって、こんな感じだったよね~。


見よう見まねに作ってみる。



「あ、輝。
そこの棚から、水筒取ってくれない?」



「分かった」



「苺柄の水筒ね~」



ついでに、あの時の話しちゃおう。


ホットレモネードにかけて。



「苺柄……って、これ……」



「どうしたの輝?」


輝はなぜか水筒を持ったまま固まっている。