入学してからの俺と大地は、

中学同様、女にモテた。



親から受け継いだ遺伝子だから、

まぁ顔には自信があった。


勉強も中学からそれなりに頑張ってたし、

運動も好きだ。



同級生からも、先輩からも、

告られたり、言い寄られたりした。



俺はその中に、あの時の彼女がいないか、

たまに探していた。


この女も違う、この女も……。


あの彼女は別の高校に行ったのかな……。


そうだとしたら、

俺は諦めるしかないのか。


もう、忘れてしまった方がいいのかな。



そして俺たちはありがたいことに、

かっこいいと学園中で言われるくらいになったのだ。