________……



「……っん……」



「あ、美咲起きたか」


目を開けた時、

よく見慣れた部屋に私はいた。



「輝……?ここ、私の部屋?」



「そうだよ。めっちゃびっくりした、
美咲が倒れたって聞いて」



「輝、運んでくれてありがとね」



私が具合悪くなって、立てなくなってた時、
輝は駆けつけてくれたんだ。


そこまでは記憶にあるのにな……。



「暴れなくなったと思ったら、
美咲は意識なくなるし、まじ焦った。
そんな状態だったのに、
気づいてやれなくてほんとごめん……」



「ち、違う。輝のせいじゃないよ。
私がちゃんと体調管理とかしなかったから」


そう、私のせいなの。


だから輝、そんな顔しないで……?



「はぁ……こんなことなら、
美咲に勉強なんて教えるんじゃなかった」



「えっ……教えてくれなくちゃ、
私、全然解けなかったよ」



「こんな具合悪くして……。
今日のは大丈夫だったのか?」



「うん、バッチリ」


かどうかは微妙だけど……。


とりあえず、笑顔で答えた。



「なら今日はちゃんと病院行って、
安静にすること。分かった?」



「はい」



「1人で平気か?」



「だ、大丈夫だよ//」


輝、何だかお母さんみたい。


そうして私は何年かぶりの病院へ行った。



結果、風邪と診断された。