登校してる間の美咲は、
不安そうな顔をしていた。
美咲にとっては、
このテストは人生かかってるもんな……。
まぁ、俺にとっても大事なんだけどな。
「じゃあまた後でねっ」
「美咲、ここまで頑張ったんだし、
絶対出来るから。
自信もって戦って来い」
「うん!頑張ってくるねっ」
笑顔の美咲を見送って、
俺も教室に入った。
そして2時間のテストが始まった。
テストを解いてる間にも、
俺は美咲のことが心配でならなかった。
向こうの問題はどんなんだったんだ……。
今日の難関は、数学。
数学は覚えるわけにもいかないし、
解くしかなかった。
テストを解き終わった時は、
いつもすぐに寝ていた。
しかし今日は、
美咲のことだけしか考えられず、
目を瞑っても、美咲が浮かぶ……。
どんだけ心配性なんだ俺……。

