普通に起こすんだぞ俺。


普通にだぞ俺……。



「みさっ……わぁっ」



美咲のベッドに行こうとしたら、

何かに滑った。



そして、俺は美咲のベッドにダイブしてしまった。



ベッドには固い感触。



美咲が潰れる?!



「ごっごめん美咲!
死ぬな美咲ーーっ」


と、俺は抱きしめた。



……が、何も返事なし。




「み、美咲……って、あれ?」




俺が抱きしめているのは、

まぎれもなく、ぬいぐるみだ。



しかも、めちゃくちゃでかい
クマのぬいぐるみ。