「何でですか~。
輝先輩のいじわる」
「俺のテリトリーに入ってくんな」
「テリトリーって、
別に輝先輩のテリトリーに入ろうとなんて思ってません」
「あ?美咲の家に来たら、
俺の家に入るのとおな「ちょっとっ」
由美ちゃんたちは知らない。
私と輝が一緒に住んでることを……。
輝を引っ張り、小声で話す。
「由美ちゃんたちは、
私たちが一緒に住んでること知らないんだからね」
「別に教えてもよくね?」
「だって、一緒に住んでるなんて、
いい印象持たないでしょ?」
「うーん、そうか?
付き合ってんだし、もう良くね?」
「そんなこと言って、
他の人にもバレたら……」
私は、少し想像してみた。

