「ん…」


なんだかいいにおいがして目が覚めた。

このにおいは……?


においを追いかけてうろうろしていると、見た事のない場所なのにあっさりとにおいのする場所にたどり着いてしまった。

恐るべき私の嗅覚。


ドアを開けて中に入ると人間が口ずさみながらなにかしていた。


そうだ。
私堕ちたんだっけ。


「あ、おはよう。よく眠れたかな?」

「へ!?あ、え、ええ」