恋歌〔LoveSong〕

「あ、あの…藤城くん??」



少し遠慮した声が、俺を呼ぶ。



木下…!?来てくれたのか!?



「あれ、いないのかな??」



ククッ少しいじめてやろ。今までここに来なかった罰だ。



「いないのか…遅かったかなあ。」



肩をシュンっと下げて、下をうつむく木下。



あ、やば。帰っちまう。