……真姫は大学に到着。
構内に入り、講義室へと向かっていた。
「真姫っ!」
背後から友人の麻美に呼ばれた。
「あ、おはよう……」
振り返って挨拶をしてすぐ、麻美の表情がただごとではないのを察した。
「大変よ! すぐ二階の研究室に行きましょう。 メチャメチャなの!」
麻美が真姫の腕を引っ張ったところ、
「研究室……!」
真姫は思い出した。
昨夜圭介ともみ合った際、研究室内の書類などをひっくり返したままだった。
そしてそのまま立ち去ってしまい、辺りはメチャメチャなまま、施錠した記憶もない……。
「さ、早く。……それより吉野くんのこと聞いた?」
「えっ、吉野……」
真姫はドキッとした。
研究室をメチャメチャにしたのは、強引に抱こうとした圭介に対し抵抗したから。
「よ、吉野くんがどうしたって?」
平静を装って、真姫は麻美に聞き返した。
「真姫もまだ知らなかったんだ・・・。大変なことになったのよ」
「えっ、いったい何が」
「……昨日の夜遅く、研究室に近い階段から転落して、大ケガしたんだって」
構内に入り、講義室へと向かっていた。
「真姫っ!」
背後から友人の麻美に呼ばれた。
「あ、おはよう……」
振り返って挨拶をしてすぐ、麻美の表情がただごとではないのを察した。
「大変よ! すぐ二階の研究室に行きましょう。 メチャメチャなの!」
麻美が真姫の腕を引っ張ったところ、
「研究室……!」
真姫は思い出した。
昨夜圭介ともみ合った際、研究室内の書類などをひっくり返したままだった。
そしてそのまま立ち去ってしまい、辺りはメチャメチャなまま、施錠した記憶もない……。
「さ、早く。……それより吉野くんのこと聞いた?」
「えっ、吉野……」
真姫はドキッとした。
研究室をメチャメチャにしたのは、強引に抱こうとした圭介に対し抵抗したから。
「よ、吉野くんがどうしたって?」
平静を装って、真姫は麻美に聞き返した。
「真姫もまだ知らなかったんだ・・・。大変なことになったのよ」
「えっ、いったい何が」
「……昨日の夜遅く、研究室に近い階段から転落して、大ケガしたんだって」



