「キス?」
圭介は反応に困った。
「最初で最後です。今までの思い出の終止符の代わりに」
「だからって、」
「私……、キスまだなんです」
圭介が反論する間もなく、美月姫は訴えかけた。
「キスなしの初体験だったんですよね……。だから私、未だに複雑な思いから逃れられないのです」
愛情表現と称して女を抱く際の、偽りのキス。
女の扱いに慣れている男なら、当たり前のことのようにできるだろう。
だがそれすらなかった、真夏の夜の初体験。
その時の優雅が何を思っていたか、圭介には正確には分からないが……。
「キスは……。本当に好きな奴とするべきじゃないのかな」
ようやく圭介は美月姫に答えた。
「私が吉野さんを好きな想いに、嘘偽りはありません」
美月姫はきっぱりと述べた。
「清水くんのことを忘れるために依存していったのは、事実ですが……。自分の寂しさばかり押し付けて、吉野さんの気持ちを全然考えていなかったのに気づきました」
そして続ける。
「だからもう……わがままは言いません。でも今までの日々の区切りに、キスしてほしいのです」
美月姫は圭介の目を、潤んだ瞳でじっと見つめながら懇願した。
圭介は反応に困った。
「最初で最後です。今までの思い出の終止符の代わりに」
「だからって、」
「私……、キスまだなんです」
圭介が反論する間もなく、美月姫は訴えかけた。
「キスなしの初体験だったんですよね……。だから私、未だに複雑な思いから逃れられないのです」
愛情表現と称して女を抱く際の、偽りのキス。
女の扱いに慣れている男なら、当たり前のことのようにできるだろう。
だがそれすらなかった、真夏の夜の初体験。
その時の優雅が何を思っていたか、圭介には正確には分からないが……。
「キスは……。本当に好きな奴とするべきじゃないのかな」
ようやく圭介は美月姫に答えた。
「私が吉野さんを好きな想いに、嘘偽りはありません」
美月姫はきっぱりと述べた。
「清水くんのことを忘れるために依存していったのは、事実ですが……。自分の寂しさばかり押し付けて、吉野さんの気持ちを全然考えていなかったのに気づきました」
そして続ける。
「だからもう……わがままは言いません。でも今までの日々の区切りに、キスしてほしいのです」
美月姫は圭介の目を、潤んだ瞳でじっと見つめながら懇願した。



