最初は冷たく、突き放す予定だった。
俺がお前の体を求めたのは、昔の女の代用品にするつもりだっただけだとか。
昔の恋人に似ているから相手をしてやっただけだとか、事実ではない言葉を言い放って。
突き放すためには、傷つけてもいいと思っていた。
逆にそれくらい言ってやったほうが、完全に想いを断ち切ってくれるだろうと考えていた。
だがそれはまずいと考え直した。
彼女のためとはいえ、深く傷つけてはいけない。
これ以上苦しめてしまえば彼女は傷ついた心を抱えきれず、癒されたいと願うあまり、甘い言葉で近づいてく来る体だけが目当ての男たちに誰彼問わず身を任せるようになってしまう可能性がある。
それはより一層、彼女の身も心も傷つける……。
「……」
圭介は考えた。
これ以上彼女を傷つけてはいけない。
この世でこそ、幸せにしてあげなければならない。
それが福山冬雅としての、最後の務め……。
「……身を任せるくらいに好きだったのなら、どうしてあいつを忘れようとするんだ」
先ほどとは打って変わって、穏かな口調で。
圭介は美月姫に問いかけた。
「好きだったから体を許したわけではありません……」
震える声で美月姫は答える。
「ならばなぜ……」
「分かりません。なぜあんなことしたのか……。気がついたら私、清水くんと……」
俺がお前の体を求めたのは、昔の女の代用品にするつもりだっただけだとか。
昔の恋人に似ているから相手をしてやっただけだとか、事実ではない言葉を言い放って。
突き放すためには、傷つけてもいいと思っていた。
逆にそれくらい言ってやったほうが、完全に想いを断ち切ってくれるだろうと考えていた。
だがそれはまずいと考え直した。
彼女のためとはいえ、深く傷つけてはいけない。
これ以上苦しめてしまえば彼女は傷ついた心を抱えきれず、癒されたいと願うあまり、甘い言葉で近づいてく来る体だけが目当ての男たちに誰彼問わず身を任せるようになってしまう可能性がある。
それはより一層、彼女の身も心も傷つける……。
「……」
圭介は考えた。
これ以上彼女を傷つけてはいけない。
この世でこそ、幸せにしてあげなければならない。
それが福山冬雅としての、最後の務め……。
「……身を任せるくらいに好きだったのなら、どうしてあいつを忘れようとするんだ」
先ほどとは打って変わって、穏かな口調で。
圭介は美月姫に問いかけた。
「好きだったから体を許したわけではありません……」
震える声で美月姫は答える。
「ならばなぜ……」
「分かりません。なぜあんなことしたのか……。気がついたら私、清水くんと……」



