***
「先生は、どっちがいいですか?」
「!」
せっかくの美月姫との時間なのに、圭介はまた余計な考えごとをしていた。
二つに一つを選ぶように言われ、圭介は美月姫と「交際を宣言する」か「別れる」か、どうすべきか思いをめぐらしていたのだった。
美月姫が持参した、旅行情報誌。
連休の旅行の際に泊まる施設を探していたにもかかわらず、圭介は別なことを考えていた。
可愛らしいコテージと、ログハウス。
美月姫はこれら二つの中から、どっちがいいか圭介に尋ねていたのだった。
「うーん……。この二つだったら、右側」
とっさに話を合わせたのだが、
「私も右です。意見が一致したから、これで決まりですね」
美月姫はにこっと笑った。
「予約……。私がやっておきますね」
美月姫は手にしていた情報誌を片付けようとしたのだが、
「いい、俺がやる」
美月姫の情報誌を手に取ろうとした時、そっと指がふれた。
「あ、悪い」
「いえ……」
美月姫はそっと目を伏せた。
「先生は、どっちがいいですか?」
「!」
せっかくの美月姫との時間なのに、圭介はまた余計な考えごとをしていた。
二つに一つを選ぶように言われ、圭介は美月姫と「交際を宣言する」か「別れる」か、どうすべきか思いをめぐらしていたのだった。
美月姫が持参した、旅行情報誌。
連休の旅行の際に泊まる施設を探していたにもかかわらず、圭介は別なことを考えていた。
可愛らしいコテージと、ログハウス。
美月姫はこれら二つの中から、どっちがいいか圭介に尋ねていたのだった。
「うーん……。この二つだったら、右側」
とっさに話を合わせたのだが、
「私も右です。意見が一致したから、これで決まりですね」
美月姫はにこっと笑った。
「予約……。私がやっておきますね」
美月姫は手にしていた情報誌を片付けようとしたのだが、
「いい、俺がやる」
美月姫の情報誌を手に取ろうとした時、そっと指がふれた。
「あ、悪い」
「いえ……」
美月姫はそっと目を伏せた。



