四百年の恋

 この日は一時間目は空き時間だったので、圭介はネットで情報収集をしながらあれこれ考えていた。


 ……美月姫との関係が、教職員たちの間で噂になり始めている。


 生徒たちの耳に入りでもしたら……。


 圭介の学生時代とは異なり、今はメールやネットがあり、情報伝達のスピードが昔とは比べ物にならない。


 保護者の耳にも入る。


 噂が大袈裟に広まり、在学中から関係があった……なんて決め付けられたら、学校の評判にも影響を及ぼす可能性がある。


 (この辺で手を打たないと)


 手段は二つ。


 思い切って交際を公表する。


 女子は16歳で婚姻可能だし、未成年とはいえ「純粋な恋愛」とみなされれば無問題。


 ただし周囲への影響を考えると、二の足を踏んでしまう。


 第一まだ正式に付き合ってもいない。


 もう一つの方法は、しばらく会うのを控えるか……別れるか。


 決断を急かされる。