四百年の恋

 「男子生徒よりも女子生徒のほうが、精神的に脆い面がある」


 大学での教育心理学の授業だったか、そう教わったのを圭介は思い出していた。


 決して男女差別ではない。


 もちろん個人差があるが、男女のメンタル面における差異があることを圭介は教師になってから実感した。


 部活動の指導において、それは顕著だった。


 男子の場合も注意項目があるのだが、女子はさらにデリケートなのだ。


 誉めて伸びるタイプと、叱咤激励して伸びるタイプ。


 生徒の性質に応じて、指導の仕方を少し変える。


 あと女子は、監督やコーチに対する依存度が男子より高いらしい。


 他校のバド部顧問たちと話しているうちに、いろいろ分かってきた。


 (そういえば他種目でも、オリンピック女子選手には熱烈なコーチが存在しているケースが多いな)


 音楽業界にも、その傾向があるかもしれない。


 男性プロデューサーが女性歌手をプロデュース……という構図が多い。


 社会的要因も絡んでいるので、その図式が全てに当てはまるわけではないのだが。


 やはり男子と女子は違うのだと実感する。