四百年の恋

 「先生、部活の指導には行かないんですか?」


 「今日は部活は午前中だけだ。講習も終わったし、小テストの結果をパソコンに打ち込んだら本日の業務終了」


 「そうなんですか」


 「大村は今日は、自転車で来たのか?」


 「いえ。市立図書館に寄ってから来たので、電車です」


 「そうか。帰り送っていくよ」


 「……いいんですか」


 遠慮してるように見せつつも、美月姫はその提案を期待していた。


 「そんな遠回りじゃないし、気にするな。そうだ、また帰りに何か食べに行くか?」


 「行きたいです!」


 再び「ラッキーピエロ」に寄って行くことになった。


 美月姫は母親にメールして、夕食は食べてから帰宅する旨を伝えた。


 ……。


 「ほんと、メニュー増えたよな。昔はハンバーガーばかりだったのに」


 チキンカレーを食べている美月姫を見つめながら、圭介は口にした。


 「先生が学生の頃、すでにラッキーピエロってあったんですね」


 「ああ、当時はまだローカルな店だった。店舗も今より少なかったし。人気バンドのメンバーが紹介してから、急に人気が全国区になったんだと思う」


 最近店舗も増え、函館市内をちょっと歩くと必ず「ラッキーピエロ」の看板を目にする。


 メニュー一覧を眺めると、カレーの他にもハンバーグなど様々なものがあった。


 各店舗限定のメニューも多い。