「あ、ちょっとのぼせたかも」
理由付けをして美月姫は、友人たちと脱衣所に戻るタイミングすらずらす目的で、浴場を後にした。
「……」
急いで脱衣カゴに向かってバスタオルを手に取り、体に巻きつけてほっと一息。
その時ふと横に貼られた鏡に映った自分を見た。
コンタクトを外しているのと湯けむりとで、ちょっとぼやけた世界。
そこに映し出された自分は、一見昨日までとは同じようでいて。
それでいて体は、どことなく違う雰囲気を帯びてしまったような錯覚。
全てを覆い隠すかのように、美月姫は急いで服を着た。
服を着た後、バスタオルを肩にかけたままの美月姫は再び鏡の前へと向かった。
髪にまとわり付く水分をバスタオルで拭う。
だいぶ水分が吸収されたので、タオルを脇に置き、備え付けのドライヤーに手を伸ばそうとしたその時。
ふわっ。
誰かが美月姫の髪の毛を撫で、指が首筋に触れる。
ぞくっとするような快感。
「いやっ」
美月姫は思わず声を出してしまった。
「あ、ごめん。びっくりした?」
背後にはバスタオルで身を包んだ女友達が立っていた。
理由付けをして美月姫は、友人たちと脱衣所に戻るタイミングすらずらす目的で、浴場を後にした。
「……」
急いで脱衣カゴに向かってバスタオルを手に取り、体に巻きつけてほっと一息。
その時ふと横に貼られた鏡に映った自分を見た。
コンタクトを外しているのと湯けむりとで、ちょっとぼやけた世界。
そこに映し出された自分は、一見昨日までとは同じようでいて。
それでいて体は、どことなく違う雰囲気を帯びてしまったような錯覚。
全てを覆い隠すかのように、美月姫は急いで服を着た。
服を着た後、バスタオルを肩にかけたままの美月姫は再び鏡の前へと向かった。
髪にまとわり付く水分をバスタオルで拭う。
だいぶ水分が吸収されたので、タオルを脇に置き、備え付けのドライヤーに手を伸ばそうとしたその時。
ふわっ。
誰かが美月姫の髪の毛を撫で、指が首筋に触れる。
ぞくっとするような快感。
「いやっ」
美月姫は思わず声を出してしまった。
「あ、ごめん。びっくりした?」
背後にはバスタオルで身を包んだ女友達が立っていた。



