「大村さん、ちょっと……」
突然の展開に、清水はただ驚くのみだった。
「一人は怖いの。永遠に続く闇の中……」
美月姫は無意識のうちに言葉をつぶやいていた。
清水の胸の中に顔を埋めて。
美月姫は女子の平均身長よりちょっと高いくらいの背だったが、清水はそれよりさらに10センチ近く高いので、ちょうどよい位置だった。
「怖かったんだね」
清水はようやく落ち着いて、美月姫の髪を撫でながら、なだめるようにささやいた。
「大村さんって、姫みたい」
「……」
「姫もさ、あの時の恐怖でトラウマになっているようで。最初の頃俺がいないとすごく不安がっていたの。俺の姿見るたびに、駆け寄って来てさ」
取り乱している美月姫の耳に、果たして自分の言葉が届いているのか微妙だったが、清水は語り続けた。
「俺はどこにもいかないのに、そんなに怯えなくてもいいよってどんなに言い聞かせても、姫は分かってくれなくて、ずっと震えているの」
「……」
「ウサギだから言葉が通じない切なさもあるけどね。こんなふうに抱きしめて、気持ちを伝えることしかできないんだ」
清水の言葉がその耳に届いているのか、いないのか。
美月姫は清水の胸の中で震え続けていた。
突然の展開に、清水はただ驚くのみだった。
「一人は怖いの。永遠に続く闇の中……」
美月姫は無意識のうちに言葉をつぶやいていた。
清水の胸の中に顔を埋めて。
美月姫は女子の平均身長よりちょっと高いくらいの背だったが、清水はそれよりさらに10センチ近く高いので、ちょうどよい位置だった。
「怖かったんだね」
清水はようやく落ち着いて、美月姫の髪を撫でながら、なだめるようにささやいた。
「大村さんって、姫みたい」
「……」
「姫もさ、あの時の恐怖でトラウマになっているようで。最初の頃俺がいないとすごく不安がっていたの。俺の姿見るたびに、駆け寄って来てさ」
取り乱している美月姫の耳に、果たして自分の言葉が届いているのか微妙だったが、清水は語り続けた。
「俺はどこにもいかないのに、そんなに怯えなくてもいいよってどんなに言い聞かせても、姫は分かってくれなくて、ずっと震えているの」
「……」
「ウサギだから言葉が通じない切なさもあるけどね。こんなふうに抱きしめて、気持ちを伝えることしかできないんだ」
清水の言葉がその耳に届いているのか、いないのか。
美月姫は清水の胸の中で震え続けていた。



