「そう。時代劇のコスプレかと最初思ったくらいに、その男の人って何となく清水くんに似ていて、見間違ったくらい」
「実はさ、俺も変な女の人に会ったんだ。着物姿で、一瞬幽霊かと思った。それがまた、大村さんに似ていた」
「えっ、私に?」
「大村さんっていっつもメガネ姿だから、すぐには分からなかったんだけど。今こうしてコンタクトの大村さんを改めて見ると、やはり瓜二つだったって実感する」
「……」
「その人が、迷路のようなこの場所からの抜け道を教えてくれた。そしたら大村さんと遭遇したってわけ」
「いったいどういうこと?」
それぞれが偶然同時に迷子となり。
互いにそっくりな人物に遭遇し、深い霧の中から救い出してくれて。
こうして再開することができた。
「それにしてもすごい偶然だね。お互い似たような体験をしたなんて」
「ほんとに……」
二人は南側に広がる水源地を眺めた。
霧は若干薄くなってきたようで、時折空には満月の輪郭が見える。
「戻ろう。みんな心配しているから」
「そうね……」
美月姫は清水の後ろを歩き始めた。
「実はさ、俺も変な女の人に会ったんだ。着物姿で、一瞬幽霊かと思った。それがまた、大村さんに似ていた」
「えっ、私に?」
「大村さんっていっつもメガネ姿だから、すぐには分からなかったんだけど。今こうしてコンタクトの大村さんを改めて見ると、やはり瓜二つだったって実感する」
「……」
「その人が、迷路のようなこの場所からの抜け道を教えてくれた。そしたら大村さんと遭遇したってわけ」
「いったいどういうこと?」
それぞれが偶然同時に迷子となり。
互いにそっくりな人物に遭遇し、深い霧の中から救い出してくれて。
こうして再開することができた。
「それにしてもすごい偶然だね。お互い似たような体験をしたなんて」
「ほんとに……」
二人は南側に広がる水源地を眺めた。
霧は若干薄くなってきたようで、時折空には満月の輪郭が見える。
「戻ろう。みんな心配しているから」
「そうね……」
美月姫は清水の後ろを歩き始めた。



