「だからいつも申しているであろう? お転婆も度が過ぎると、痛い目に遭うと」
「……?」
「ここは箱庭のような場所ではあるが、夜に迷い込むと抜けられないような広大な場所に感じる。さあ」
清水に似た、時代劇に出てくる若殿のような人は、美月姫に手を差し伸べた。
「あなたは?」
清水に似ているからだろうか。
美月姫はわけもなく懐かしく感じた。
迷いもなくその手を取った。
「あなたは誰? どうしてそんな格好でここに」
美月姫は思わず尋ねた。
「姫が暗闇の中、途方に暮れているから、助けに来たのだ」
「姫……?」
声まで清水くんに似ている。
美月姫はふと考えた。
「姫」と優しく、あのウサギを呼ぶ時の声に。
「ねえ、あなたの名前は? どうして私を姫と呼ぶの?」
「それは、」
彼は何かを告げようとして、口を閉ざした。
「それは姫自身で、答えを探し出してゆく問題だ」
「え?」
「間もなく月の光が再び、この地を照らす。私の役目もここまでだ」
「どういうこと? あなたは……!」
美月姫の問いかけを待つ間もなく、彼は白い闇の中に消えていった。
「……?」
「ここは箱庭のような場所ではあるが、夜に迷い込むと抜けられないような広大な場所に感じる。さあ」
清水に似た、時代劇に出てくる若殿のような人は、美月姫に手を差し伸べた。
「あなたは?」
清水に似ているからだろうか。
美月姫はわけもなく懐かしく感じた。
迷いもなくその手を取った。
「あなたは誰? どうしてそんな格好でここに」
美月姫は思わず尋ねた。
「姫が暗闇の中、途方に暮れているから、助けに来たのだ」
「姫……?」
声まで清水くんに似ている。
美月姫はふと考えた。
「姫」と優しく、あのウサギを呼ぶ時の声に。
「ねえ、あなたの名前は? どうして私を姫と呼ぶの?」
「それは、」
彼は何かを告げようとして、口を閉ざした。
「それは姫自身で、答えを探し出してゆく問題だ」
「え?」
「間もなく月の光が再び、この地を照らす。私の役目もここまでだ」
「どういうこと? あなたは……!」
美月姫の問いかけを待つ間もなく、彼は白い闇の中に消えていった。



