「……」
どちらに進んでも、らちが明かなかった。
白い闇がどんどん深まっている気がする。
依然として仲間たちの気配すら見当たらない。
(どうしよう……。仮に誰かいたとして、悪い男とかだったら……)
先日コンビニで目にした、性情報の氾濫した雑誌を思い出した。
(怖い……)
自分の身をどうやって守ろうか。
今いる場所すら分からない状態で、どうやって……。
途方に暮れるしかなかった。
「誰か……!」
美月姫はついにうずくまった。
どんなに目を凝らしても何も見えないのなら、いっそ目を閉じてしまおうと思った。
「……?」
すると何かが聞こえてきた。
遠くから雅楽の調べみたいなものが響いてくる。
そして。
「全く姫は……。お転婆がすぎるぞ」
(姫?)
美月姫は驚いて顔を上げた。
「し、清水くん!?」
そこには清水が立っていた。
「!?」
いや、違う。
清水には似ているが、もうちょっと年上で和服を着ている。
どちらに進んでも、らちが明かなかった。
白い闇がどんどん深まっている気がする。
依然として仲間たちの気配すら見当たらない。
(どうしよう……。仮に誰かいたとして、悪い男とかだったら……)
先日コンビニで目にした、性情報の氾濫した雑誌を思い出した。
(怖い……)
自分の身をどうやって守ろうか。
今いる場所すら分からない状態で、どうやって……。
途方に暮れるしかなかった。
「誰か……!」
美月姫はついにうずくまった。
どんなに目を凝らしても何も見えないのなら、いっそ目を閉じてしまおうと思った。
「……?」
すると何かが聞こえてきた。
遠くから雅楽の調べみたいなものが響いてくる。
そして。
「全く姫は……。お転婆がすぎるぞ」
(姫?)
美月姫は驚いて顔を上げた。
「し、清水くん!?」
そこには清水が立っていた。
「!?」
いや、違う。
清水には似ているが、もうちょっと年上で和服を着ている。



