「うそでしょ……」
嘘ではなかった。
右も左も分からぬ場所で、美月姫は一人きり。
さらに悪いことに、霧はさらに深まり。
月の在処を隠してしまい、方角すら分からない状態に陥った。
「誰か! ねえ誰かいないの!」
美月姫は大声を上げた。
だがその声は、まるで闇に吸い込まれているかのように。
何の反応もなかった。
(非常にまずい……)
美月姫は辺りを歩き回った。
でもさらに奥に迷い込んでしまいそうで怖かった。
「あ!」
暗い足元、段差に気づかず転倒。
ジーンズ越しではあったものの、膝の周りがひりひり痛んだ。
「どうしよう……」
美月姫は学校以外の場所では、コンタクトレンズにしている。
眼鏡の時よりも、視界がよくないという悪条件も加わった。
どうしていいか分からず、しばらくの間周囲をさ迷い歩いた。
嘘ではなかった。
右も左も分からぬ場所で、美月姫は一人きり。
さらに悪いことに、霧はさらに深まり。
月の在処を隠してしまい、方角すら分からない状態に陥った。
「誰か! ねえ誰かいないの!」
美月姫は大声を上げた。
だがその声は、まるで闇に吸い込まれているかのように。
何の反応もなかった。
(非常にまずい……)
美月姫は辺りを歩き回った。
でもさらに奥に迷い込んでしまいそうで怖かった。
「あ!」
暗い足元、段差に気づかず転倒。
ジーンズ越しではあったものの、膝の周りがひりひり痛んだ。
「どうしよう……」
美月姫は学校以外の場所では、コンタクトレンズにしている。
眼鏡の時よりも、視界がよくないという悪条件も加わった。
どうしていいか分からず、しばらくの間周囲をさ迷い歩いた。



