四百年の恋

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 「教師って生徒と一緒に、夏休みは休めるんだと思っていたよ」


 「今時そんな教師、いるわけないだろ」


 ここは街の中心部に、季節限定で設けられたビアガーデン。


 夏休みに突入した直後、圭介はここを訪れていた。


 メンバーは大学時代の部活関係の悪友グループ。


 圭介の世代はちょうど教員採用試験が難化した時期なので、教師の道を歩んだのは圭介とあと一人。


 他は公務員かサラリーマンだ。


 卒業後、地元を離れた連中も多いため、なかなか集まる機会がない。


 今回はたまたま帰省や出張でグループの大部分が地元に集結していたので、急遽飲み会となったのだった。


 ちょうどビアガーデン開催時期。


 北海道は短い夏に突入していた。


 「……それにしても最大のサプライズは、圭介がこんなに真面目になったことだよな」


 就職して本州に行ってしまい、なかなか会えずにいた悪友の一人が、圭介の肩を叩きながらそう言った。