「そなたの言葉には、一々棘がある」
冬雅はそっと笑い、月姫の手に触れた。
「私のことを、目的のためには手段を選ばぬ非情な男とみなしているのであろう」
「……」
「どう思われようと構わないが。だが真実を見てもらえず、誤解されたままなのは、やはり切ない」
冬雅は姫を引き寄せる。
「あ、すみません」
姫は冬雅から体を離した。
姫は無意識のうちにお腹をかばっていた。
「いかがした?」
勘付かれたかと思い、姫は心配になった。
「あ、あの……。殿にお会いするのは久しぶりですので緊張して……」
とっさに嘘をついた。
「いつも通り、身を任せているだけでいい」
背中に腕が回り込んで来て、肌に夜風が触れる。
……。
「心を手に入れられず、寂しくは思うのだが」
冬雅は唇を重ねながらつぶやいた。
「その体だけでもこの腕の中に捕まえておけるのなら、それでもいいと思っていた」
姫は冬雅の腕の中。
「何もかも欲しいと願うのは、贅沢なのだろうか」
「いえ……」
「いや、私にはそんなこと願う資格はないのかもしれない」
「……?」
「昔、そなたに瓜二つな娘がいた」
「!」
(もしかして、悲恋に終わったという初恋の村娘のこと?)
姫の体がびくっとしたことに冬雅は気がついた。
冬雅はそっと笑い、月姫の手に触れた。
「私のことを、目的のためには手段を選ばぬ非情な男とみなしているのであろう」
「……」
「どう思われようと構わないが。だが真実を見てもらえず、誤解されたままなのは、やはり切ない」
冬雅は姫を引き寄せる。
「あ、すみません」
姫は冬雅から体を離した。
姫は無意識のうちにお腹をかばっていた。
「いかがした?」
勘付かれたかと思い、姫は心配になった。
「あ、あの……。殿にお会いするのは久しぶりですので緊張して……」
とっさに嘘をついた。
「いつも通り、身を任せているだけでいい」
背中に腕が回り込んで来て、肌に夜風が触れる。
……。
「心を手に入れられず、寂しくは思うのだが」
冬雅は唇を重ねながらつぶやいた。
「その体だけでもこの腕の中に捕まえておけるのなら、それでもいいと思っていた」
姫は冬雅の腕の中。
「何もかも欲しいと願うのは、贅沢なのだろうか」
「いえ……」
「いや、私にはそんなこと願う資格はないのかもしれない」
「……?」
「昔、そなたに瓜二つな娘がいた」
「!」
(もしかして、悲恋に終わったという初恋の村娘のこと?)
姫の体がびくっとしたことに冬雅は気がついた。



