……。
「おやめください……!」
姫は冷えた布団の上、体を押さえつけられた。
抵抗しても、力ではかなわない。
逃げ出したところで、逃げ場所はない。
しかし冬雅の手が姫の寝間着の紐を外そうとした時、最後の抵抗を試みた。
「冬悟の時よりも、幸せにするから」
「ありえません……」
「そなたが幸せになれば、明石の実家や安藤たちも幸せになれるんだ」
「!」
それは、遠回しな脅迫。
冬悟は明石の父や安藤の叔父にも、謀反を呼びかける書状を送ろうとしていた。
謀反が未然に防がれたゆえ、一方的に名前を出されただけとして父も叔父も罪を免れた。
しかし。
(それはあくまで、殿の気分次第。気まぐれで前言撤回するくらい、容易なこと……)
「大切にするから……」
冷たい手が、姫の肌をなぞる。
(どうしてこんなことに……!)
救いのない絶望の中、姫は全てをあきらめて目を閉じた。
「おやめください……!」
姫は冷えた布団の上、体を押さえつけられた。
抵抗しても、力ではかなわない。
逃げ出したところで、逃げ場所はない。
しかし冬雅の手が姫の寝間着の紐を外そうとした時、最後の抵抗を試みた。
「冬悟の時よりも、幸せにするから」
「ありえません……」
「そなたが幸せになれば、明石の実家や安藤たちも幸せになれるんだ」
「!」
それは、遠回しな脅迫。
冬悟は明石の父や安藤の叔父にも、謀反を呼びかける書状を送ろうとしていた。
謀反が未然に防がれたゆえ、一方的に名前を出されただけとして父も叔父も罪を免れた。
しかし。
(それはあくまで、殿の気分次第。気まぐれで前言撤回するくらい、容易なこと……)
「大切にするから……」
冷たい手が、姫の肌をなぞる。
(どうしてこんなことに……!)
救いのない絶望の中、姫は全てをあきらめて目を閉じた。



