「真姫?」
ふと見ると真姫は、窓から外をぼーっと眺めていた。
(月光姫も、ここから景色を眺めていた可能性がある。最愛の冬悟のそばに立って? それとも・・・憎むべき冬雅に連れられて・・・?)
「何か気になることでも?」
圭介が恐る恐る尋ねると、
「ん……。ここからだったら海も見えるから。……景色の全てが綺麗で」
(姫、見るがいい。ここから見える景色全てが、私の手中にある)
冬雅は勝ち誇った表情で、月光姫に自らの権力をひけらかしていたのだろうか。
圭介には目に浮かぶようだ。
……。
「さ、行くぞ」
いつまでも窓の外をぼんやりと眺め続ける真姫が心配で、退出を促す。
触れた真姫の肩は、ひんやりと冷たかった。
「あ、ごめんなさい。ぼんやりしていて」
ようやく真姫は歩き出した。
それを確かめて、圭介も後に続いた。
階段を降りて一階に戻り、場内の展示物の見学が始まる。
圭介は緊張していた。
展示物の中に、何か真姫の記憶を呼び覚ますものがありやしないかと。
変に刺激を与えやしないかと。
いつしか圭介は、真姫を月光姫と同一視して見つめるようになっていたのだ。
ふと見ると真姫は、窓から外をぼーっと眺めていた。
(月光姫も、ここから景色を眺めていた可能性がある。最愛の冬悟のそばに立って? それとも・・・憎むべき冬雅に連れられて・・・?)
「何か気になることでも?」
圭介が恐る恐る尋ねると、
「ん……。ここからだったら海も見えるから。……景色の全てが綺麗で」
(姫、見るがいい。ここから見える景色全てが、私の手中にある)
冬雅は勝ち誇った表情で、月光姫に自らの権力をひけらかしていたのだろうか。
圭介には目に浮かぶようだ。
……。
「さ、行くぞ」
いつまでも窓の外をぼんやりと眺め続ける真姫が心配で、退出を促す。
触れた真姫の肩は、ひんやりと冷たかった。
「あ、ごめんなさい。ぼんやりしていて」
ようやく真姫は歩き出した。
それを確かめて、圭介も後に続いた。
階段を降りて一階に戻り、場内の展示物の見学が始まる。
圭介は緊張していた。
展示物の中に、何か真姫の記憶を呼び覚ますものがありやしないかと。
変に刺激を与えやしないかと。
いつしか圭介は、真姫を月光姫と同一視して見つめるようになっていたのだ。



