──ズドオオン!


「きゃあああっ!」


まぶしい光が闇を貫いたと思った刹那、轟音で地が揺れる。


「あいつ、雷を落としやがった!」


さすがもののけ。

普通の武器では、かないそうにない。

あたしは懐から毬状の爆弾を取り出し、火をつけて鵺に投げる。

しかし、それは敵にあたる寸前に、小さな雷に撃ち落とされて空中で爆発してしまった。


「槐、もう無理だ! 帰ろう!」