──ガサガサガサ!
なにかが、木の上から大量の葉っぱとともに落ちてくる。
ドオンと大きな音がしたと思うと、その衝撃で地上一面に散らかっていた枯れ葉が舞いあがった。
「え、槐……これって……!」
小次郎が情けない声を上げる。
落ちてきたのは、顔はサル、胴はタヌキ、手足はトラ、尾はヘビの巨大なもののけだった。
そう、鵺だ。
鵺は手裏剣を脇腹に受けたらしく、その部分に血をにじませている。
まさか、こんな簡単に出てくるなんて。
しかも、手裏剣が当たっちゃうなんて。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…