「今すぐにとは申しません! 陽炎様にふさわしい女子になれるよう、もっと努力します。だから……!」


「イイ女になる保証、あるの?」


「うっ……」


また黙ってしまうと、陽炎様はなにがおかしいのか、くすくすと笑う。


「おもしろい子だね。よし、条件を出そう」


陽炎様は笑うのをやめ、あたしを見つめた。


「裏の山にいるとウワサの、鵺の皮をとっておいで。それができたら、嫁にしてあげるよ」


「ほ、本当ですか!?」


「ああ。ウソはつかない」