というわけで、おれはVIPルームの隣の控え室で、落ち着きなくウロウロと部屋を歩き回っている。
先ほど、遥はこのサロンに到着して龍一と隣の部屋で打ち合わせをしている。
くっそ。
壁に耳をくっつけても、何を話してるのか声も聞こえない。

いきなりの急な展開で俺は戸惑っている。
俺はそのまま壁にオデコをつけたまま項垂れる。
こっぴどくフラれて、俺は立ち直れるんだろうか。
はっきり言って、一度もふられた事のない俺の様子を龍一はその目で見たいのだろう。
そういう悪趣味な男だ。

でも、このまま引きずるよりも決着をつけてしまったほうがいいと龍一は思っているんだろう。
どこまで遥から俺たちのことを聞いたのかはわからないけれど。。。。