「なんだよ。あの先生。テキトーに決めやがって。
俺なんかができる訳がない。
つーか俺がやったら周りのテンションが下がるっつーの!!」

お、おちつこう?

図書室で本当の涼太が見られるのはいいけど、荒れてるな~。

「で、でもさ決まっちゃったから一緒にがんばろ?
ね?」


「…しょーがねーなー」


ふぅ、やっと落ち着いてくれた。


て、もうこんな時間!?

家に帰らないと…。

「涼太、先帰るね。」

「もう帰るねのか。


理沙、もうやるしかないからがんばろーな」

「…うん!!」


思いがけない言葉で心臓がドックンドックンいってる。





下駄箱もこの学校も馴れてきたかな?

でも、文化祭とか知らなかったし。
まだまだだなー。


「理沙ちゃん。」


ん?誰だろう?


あ、私を推薦してくれた子だ。

「実行委員のことなんだけど、無理矢理やらせちゃった感じになってゴメンね。

私、理沙ちゃんに学校をもっと知ってもらいたくて…。
私ね、理沙ちゃんとしゃべるのが好きなんだよ?
他にも理沙ちゃんとおしゃべりしたい子がいっぱいいるから実行委員がキッカケになるといいな~と思って…。」

え?
そんな風に私のこと考えてくれてたんだ…。

この子女神様だわ。

「ありがとう。
私頑張るね!!」



良かった、この学校にきて。
涼太から貰うフワフワとは少し違うけど、心がフワフワドキドキしている。



…交通事故に遇わないようにしないと。