ハツレン


 確かに斉藤の言う通りで、別人、とまではい

かなくても驚くほどさっぱりしたと思う。

「良いじゃない、意外と可愛い顔してるし。」

「少し…恥ずかしいと言うか…」

可愛いと言われたせいか、顔がほんのりと赤く

なっていた。

「見た目は良くなったし、後は…何だろ…斉藤ってクラスではどんな感じなの?」

「いつもお昼とかは1人で食べてますけど…」

なるほど、陰キャラっていうことか。何かを察

したのか、話せる人はいると、必死に言い訳し

ていたけど、それが返って自分の首を締めてい

るようにも見えた。

「良いこと思いついた。明日のお昼はここで食べよう。斉藤もお弁当持ってちゃんと来て。」

斉藤は不思議な顔をして頷いていた。

「そろそろ時間だし帰ろっか。」